2009年 10月 06日
トレイルランニングレース参戦の為、信越五岳の興奮と感動もまだ醒めていない斑尾の地に行って来ました。 距離は半分だけど、こちとら3回目。立ち位置的には、先輩格のレース「Madarao Forest Trails 50km」です。もち50Kにエントリー。 宿の近くからスタート地点の「レストラン・ハイジ」を見下ろす。トレランをはじめて約1年。夏のスキー場って言うのもナカナカいい所だなー、なんて思う今日この頃。 前日、レースプロデューサ。石川さんのトレイルランニング講座&コースガイダンス。相変わらず爽やかさに隙がない・・・。 当日、デジカメを持って走るなんて考えてもいないので、とりあえず軽トラが邪魔だがゴールゲートを記念撮影。 翌日、4時半起床!・・・のはずが5時に起床。急いで出すもの出してスタート地点へ。簡単な朝食をとっていスタートゲート前へ。 06:30 石川さんの励ましの言葉と共にスタート!最初は緩やかな舗装路や砂利道を登る。いつものパターンだとこの時点でふくらはぎに乳酸が出まくっていきなりグロッキー状態なのだがなぜかこの日は絶好調。中盤やや前気味の位置で軽快に走る。序盤の林道も緩やかな登りの中歩き始める人もちらほら出始めるが、軽い感じでジョグ。 09:20 斑尾山頂上着。今回、ゴール時間を8時間に設定しし、シュミレーションでは、斑尾山頂上には、09:30到着を予定していた。たいしたタイムじゃないが、僕的にはとても良いタイム。そのままの勢いで斑尾山を下る。23.8kmの3Aに、09:38着。予定より22分早いペース。 あまりに調子がいいので気持ち抑えつつ袴岳の登りに入る。ここで、おなじみ同行G.F.Renに追いつかれ一気に離される。とは言え、すでに実力では彼女の方が上である事は事実。むしろこの地点までリードできていた事が自信につながり、「よし!今日はいける!下りで追いついてやる」ぐらいの気持ちがわいてくる。30km地点を過ぎ袴岳山頂へ。登りのペースから考えてG.F.Renともそれほど離れていないはず。何より、ここから先は、石川さんが「このコース最高のトレイル」と言っていた長い下り。「ヨッシャー!」とココロで叫び走り出す。 ・・・のはずが、ここで脚に異変。いきなり膝が痛くなり全く走れなくなる。あまりにも突然。何の前触れ(もちろん30km以上走ってきたのでそれなりの疲労はあったが。。。)もなく激痛が膝を襲う。 ここから先はまさに地獄。次のエイドでリタイヤしようと思いながら登りより遅いペースで下りを進む。33.8km地点の4A到着。何度も「リタイヤします」とう言う言葉が出掛かるが、その勇気もなくスタッフの声援を背に前に進む。 13:15 37.4Km地点の第二関門に到着。タイムリミットの15分前。ここでも、「リタイヤします」と言いかけたが、ゴールの制限までまだ2時間15分ある中、とうとう口に出せずに前に進む。 今度こそ次の最終エイドでリタイヤしようと歩いていると、フィニッシュ・ペーサーに追いつかれ声をかけられる。そのすぐ後に、最終ランナーとスイーパーに追いつかれる。ここで、膝の痛みが最高潮に達してきた。 泣きそうになりながら、「次で止めよう」、「こんな脚じゃこれ以上歩けない」と思う一方、「実はたいしたことないんじゃないか?」、「みんな辛いんだ。この程度で弱音を吐いているのはお前だけだ。」という声が聞こえてくる。「だからお前は何をやってもダメなんだ。」、「とっととやめちまえ。負け犬め。」どこからともなく聞こえてくる、そんな声を打ち消すかのように一歩一歩前に進んだ。 14:10 43.0kmの5Aに到着。スタッフに大声援で迎えられる。バスには何人かのリタイヤ者が乗っているのが見える。ここでも「リタイヤします」と言いかけたところ、数秒後に到着したスイーパーに「あと7キロがんばりましょう!」と声をかけられる。 残り50分で7キロ。自分にとっては、フレッシュな状態でも不可能な距離だが、このスイーパーの言葉で「自分から止めるということは止めよう」と踏ん切りがつく。コーラを2回もお代わりしてコースへ。 そこからは、希望湖というなんとも皮肉な名前の湖が見え隠れしていた事以外よく覚えていない。ほとんど無意識のまま、斑尾の街の一画に到着。スタッフにレース終了を宣告される。15:50。47.8km地点。制限時間を20分オーバーし、僕の「Madarao Forest Trails 50km」は終了した。 今回のレースは、色々な意味で教訓になった。負け惜しみに聞こえるかもしれないが、トレイルランニングという狭い意味ではなく、大げさに言えば、人生においてとても大きな物になったし、辛い状況の中歩きながら色々な事を考える事が出来た。結果や内容から見れば残念でしかたないが、本当に参加してよかったと思う。 でも、やはり、レース後の歩くのも困難になってしまった状況を考えると、もっと早めにリタイヤすべきであった。山という特殊なフィールドで行われるスポーツである事を考えると、限界まで行ってしまった時は遅いわけで、最低限の余力を残して、レースから去るようにしなければならない。今回は、本当にぎりぎりのところであった。これが一番の反省点。 一度「失脚」はしましたが、まだまだ僕は山を走るつもりです。
by cossycossy
| 2009-10-06 05:36
| トレイルランニング
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